手島圭三郎 木版画

teshima2手島圭三郎さんは、北海道紋別市出身の版画家、絵本作家。中学校の美術教員を20年間勤めた後、版画家として独立しました。北海道の豊かで厳しい自然の中、懸命に生き抜く動物や植物の姿を力強くも美しい版画で描き、日本のみならず世界からも高い評価を受けています。代表作はシマフクロウがニジマスを捕えるときの波紋を美しく描いた「しまふくろうのみずうみ」、白鳥の親子の別れと絆を描いた「おおはくちょうのそら」、アイヌ文化の伝承者・故四宅ヤエさんが語ったアイヌ・ユーカラ(叙事詩)を描いた「カムイチカプ」など多数。

「私の絵本は童画にならず童話にならない現実の世界や自然をふまえた世界の表現を心がけています」と手島さんは語っています。生まれながらにシマフクロウや流氷に親しんできた手島さんならではの視点で描かれた作品群からは、動物の生きる姿の美しさ、力強さ、その背景にある大自然の畏怖を存分に感じることができます。

300 しまふくろうのみずうみ 魚を捕まえる

しまふくろうのみずうみ 魚を捕まえる

300 おおはくちょうのそら 空を見上げる

 おおはくちょうのそら 空を見上げる